Q、All-Hands MTGについて
宮﨑ブラックラインのAll-Hands MTGは、4半期に1度、全社員がオフラインで集うコミュニケーションの場です。期初には経営方針や部門別のゴールを中心に発表しますが、リアルの特性を生かして部門横断型のワークショップや、社外のゲストを招いた講演会、立食形式の懇親会などを行っています。
私が新社長に就任したのが2021年2月のコロナ禍の時でした。当時は15名ほどの規模でしたが対面で会うのは難しく、挨拶もオンライン会議ツールで済ませるような状況でした。日常業務でも社員同士が顔を合わせる機会は非常に少なかったです。
相手の人となりに関して、Webを介して受け取れる情報は2割、残り8割は対面でしか分からないと言われています。メッセージやオンライン会議ツールの範囲にコミュニケーションが留まると、どうしてもメンバー間に距離感が生まれてしまいます。そこを解消する目的でも、コミュニケーションの起点としてAll-Hands MTGを開催してきました。
また、ブラックラインは急成長しているので毎月のように新たなメンバーが増え続けています。入社してから数カ月経ってもオンラインばかりで他のメンバーと直接会えず、帰属意識が薄くなるという話をテックベンダー界隈でよく耳にします。ブラックラインでは、新しいメンバーをそういう状況に置きたくないという思いからも、All-Hands MTGの必要性を感じていました。
佐瀬私は2022年9月にブラックラインに入社し、現在はタレント&イネーブルメント、シニアマネージャーとして活動しています。入社翌月の会に初めてAll-Hands MTGへ参加しました。その際に印象的だったのは、メンバー同士がフラットにコミュニケーションを取っていて、部門やグループで分かれず、分け隔てなく交流していたことです。
入社2週間で営業合宿の運営を任され、その後、All-Hands MTGの運営も任されるようになりました。私がAll-Hands MTGで重視したことは「その場でしか体験できないこと」です。それまでは各部門からの一方的な発表に時間を割かれていたので、わざわざ大阪などの遠方から東京に来るメンバーもいる中で、オンラインでできることをオフラインでやる必要はないと感じました。
オフラインでしかできないことは、相手の空気を感じながらコミュニケートすることです。ただし、単なる雑談ではなく、会社やビジネスに起因したテーマを据えて、全員が同じベクトルを向く場となるよう意識しました。