山善、人的資本を強化する財務経理部の業務基盤として クラウド型経理業務変革プラットフォームのブラックラインを導入 〜企業価値向上を支える財務経理部のDXを推進し、ガバナンスと生産性向上、人財の確保・育成を目指す〜
山善、人的資本を強化する財務経理部の業務基盤として クラウド型経理業務変革プラットフォームのブラックラインを導入
〜企業価値向上を支える財務経理部のDXを推進し、ガバナンスと生産性向上、人財の確保・育成を目指す〜
クラウド型経理業務変革プラットフォームを提供するブラックライン株式会社(日本法人:東京都港区、代表取締役社長:宮﨑盛光、以下「ブラックライン」)は、株式会社山善(本社:大阪市西区、代表取締役社長:長尾雄次、以下「山善」)が、山善の人財マネジメント戦略とデジタル融合戦略を推進する財務経理部の業務基盤として「BlackLine」を導入したことを発表します。
【導入の背景】
山善は、「人づくりの経営、切り拓く経営、信頼の経営」を経営理念に掲げ、工作機械、産業機器、機械工具などのものづくりを支える「生産財」と、住宅設備機器、家庭機器など豊かなくらしを提供する「消費財」を取り扱う専門商社として、既存の枠にとらわれることなく、グローバルに新たな価値を創造することに努めています。2030年の山善を取り巻く世界観を見据えた際の重要課題のひとつである「働きがいのある職場の実現」への取り組みを通じて、人的資本を強化し、企業価値向上を図っています。特に財務経理部においては、持続的な企業価値向上を支えるために高付加価値のアウトプットが求められる中、経理人材の流動性の高まりなども影響し、生産性向上と人財の確保・育成に直結する「働きがいのある職場の実現」が大きな課題となっていました。
また、山善ではグローバルの経営基盤としてSAP S/4 HANAの採用を決めていましたが、国産ERPと自社開発したオペレーションツールの組合せによる既存システムからグローバルスタンダードへの移行を円滑にし、効率性と内部統制の維持・向上を両立させるためには、ERPを補完するソリューションが必要だと考えていました。
【フェーズ1:決算業務の可視化と標準化(2022/1~3)】
山善はこれらの課題に対処するため、BlackLineの導入を2021年12月に決定しました。SAP S/4 HANA導入プロジェクトがすでにスタートし、社内リソースに制限がある中で、まずはタスク管理と勘定照合の2つのモジュールを導入して決算業務の可視化と標準化に着手し、2022年3月の年度末決算まで3か月というタイトなスケジュールでの本番稼働を成功させました。
決算業務の可視化と標準化の狙いは以下の通りです。
- 個人のスキルやナレッジに依存し過ぎない仕事の進め方と情報共有、ならびにコミュニケーションプロセスの確立
- 人を作業や二度手間から解放し、思考や判断、創造的業務へリソースシフトさせるための業務基盤の整備
(自動化の地ならし) - 働く場所にとらわれない柔軟な働き方を実現
- 上記すべてを実現する中での決算品質、内部統制の担保
- 決算以外の業務での上記目的の達成に向けた経験とナレッジの蓄積
【フェーズ2:S/4 HANAとの自動連携と自動化領域の拡大(2022/9~2023/3)】
フェーズ1では既存システムとの組合せによる決算業務の可視化と標準化が目的であるため、フェーズ2では稼働後のSAP S/4 HANAとの自動連携と、導入モジュールの拡張による決算業務の自動化の拡大に着手しています。
今後の展開として、営業債権の入金消込や在庫管理システムと会計残高の照合、グループ会社への展開など、組織や法人の枠にとらわれずに財務会計に関連するプロセス全般にBlackLineを適用することによって、山善グループ全体としての経理DXの推進をリードおよび後押しすることを目指しています。
株式会社山善 経営管理本部 財務経理部長 井上定知氏は次のように述べています。
「当社のあたらしい基幹システムとなるS/4 HANA導入にあたり、財務経理領域については、SaaS型ERPフロントソリューション、RPA及びBPOを組み合わせた堅牢性と柔軟性を兼ね備えた業務体制の構築を目指しました。特にERPフロントについては、ニッチトップと評されるサービスを選定することで、資金管理、固定資産、経費精算といったニッチ領域における最適解を見いだせたものと考えています。
ただ、これだけでは従前のAccess、Excel等を駆使した業務が、SaaSに置き換わっただけで、いまひとつ前進した感が得られませんでした。依然として、ファイルサーバのファイルを探す、更新する、保存するといった従前どおりの業務が生き残り、それはオフィスのキャビネットの書類を用いた仕事となんら違いがない状態です。そこでBlackLineに出会いました。
BlackLineは、世界の経理パーソンが積み上げてきたノウハウと業務プロセスが有機的にひとつの世界を形成しており、ERPフロントとしての機能もさることながら、まさにプラットフォームと呼ぶに相応しいサービスです。BlackLineが、私たちのあたらしいオフィスになる事を楽しみにしています。」
ブラックライン株式会社 代表取締役社長 宮﨑盛光は次のように述べています。
「山善様の経理業務のERPフロントプラットフォームとしてBlackLineを採用いただいたことを大変嬉しく思います。世界の経理パーソンが実践する経理業務のベストプラクティスを提供し、負荷の高い決算業務の可視化・標準化・自動化を実現します。ますます求められる高付加価値のアウトプットを出すための“時間”を山善様と一緒に創出し、これからの経理パーソンに求められる“経営の羅針盤”たる業務に集中できる環境を提供します。これからも山善様をはじめとする多くの企業が目指す働き方改革に貢献してまいります。」
【株式会社山善について】
当社は、工作機械、産業機器、機械工具などのものづくりを支える「生産財」と、住宅設備機器、家庭機器など豊かなくらしを提供する「消費財」を幅広く取り扱う専門商社です。生産現場の自動化提案、脱炭素社会へ向けた省エネ事業の推進、生活者のニーズを具現化した商品の開発など、変化する時代に対応したソリューションを様々な分野で提供しています。
2022年4月には当社グループの企業価値向上と持続的成長のために、社会における存在意義であるパーパスを「ともに、未来を切拓く」、企業ビジョンを「世界のものづくりと豊かなくらしをリードする」と制定しました。今後も、パーパスである「ともに、未来を切拓く」のもと、世界のものづくりと豊かなくらしをリードしてまいります。
【ブラックラインについて】
ブラックラインは、経理業務プロセスの可視化、標準化、自動化、統制強化を実現する経理業務変革プラットフォーム「BlackLine」を提供しています。世界130か国以上、4,000社の企業、347,000を超えるユーザーに利用されており、特に決算業務を中心に、既存の会計システムなどでカバーされない手作業をデジタル化することで、経理人材のスコアキーパーからビジネスパートナーへのシフトを支援します。また、如何なる環境でも持続可能かつリアルタイムにグループ全体の経理データが可視化されることで、ガバナンス強化や経営の意思決定の迅速化に貢献します。詳しくはwww.blackline.jpをご覧ください。