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本気で決算DXを進めた企業の、3つのキッカケとは

    自社の決算業務の現状に課題を感じている企業は少なくありません(下グラフ参照)。しかし、実際に決算プロセスのデジタル化に取組んでいる企業は、近年増えつつあるものの、まだ多くはありません。このブログではBlackLineを導入されたお客様や、導入を検討中のお客様の声を参考に、なぜ決算DXに取り組むことを決意されたのか、その背景やきっかけについてご紹介します。

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    ケース1:今のままでいることへの限界

    まず初めは以下の3つの観点において「今のままでいることへの限界」を感じているケースです。

    1)人材

    • 流動化:若手だけなく中間層でも人材の流動性が高まり、業務の引継ぎが大変
    • 属人化:少数精鋭で一人でも不在となると決算全体が止まるリスクがある

    2)内部統制

    • 業務の複雑化や業務量の増大で、手続きの抜け漏れ等の綻びが出始めている
    • 在宅勤務下でも内部統制が担保できる仕組みが必要
    • M&A等による海外子会社の増大でガバナンスの強化が必要

    3)標準化、デジタル化の遅れ

    • コロナ禍で経理BCPの脆弱さを痛感
    • Excel、手作業の依存度が高く、業務改善も限界で事業拡大に対応できない。
      会計基準の変更や法改正への追随にも支障が出かねない

    これらは課題感の強弱の違いはあるものの、多くの企業が共通して認識しているものです。自分たちを取り巻く環境の変化を考えたときに、今の経理業務、決算業務の進め方は果たしてこの先も持続可能と言えるのか。手遅れにならないうちに何か手を打たないといけない。そう考えたお客様の声です。

    ケース2:経営からの要請、経営への貢献

    次にご紹介するのが「経営からの要請に応える(経営への貢献度合いをより高める)ため」です。

    1)経営情報の早期化、高度化

    • 経営情報をより早く経営層に届けるために、正しい経営数値の土台となる決算の早期化
    • 多角的な分析と事業計画の実現に向けたシナリオ作りの余力を生むための経理業務の効率化

    2)事業領域の拡大(グローバル化、新規事業)への対応

    • 海外の競合に伍するためのマネジメントサイクルのスピード化
    • 事業拡大に対して人員増なくサービスレベルを維持するための現行業務の効率化
    • 新規事業の立上げに迅速に対応するための決算業務の標準化

    2000年以降のITバブルの崩壊やリーマンショックなどを契機とした企業の構造改革によって、多くの経理財務部門は人員削減やIT投資の抑制という厳しい環境にあります。その中で業務改善を重ねながら会計基準やその他法規制の変更に追随するのが精いっぱいで、さらなる貢献を果たすためには思い切った業務の効率化(けた外れの効率化と表現したお客様もいらっしゃいます)が必須であり、企業経理の根幹でありながらExcelや手作業への依存度が高く業務量が多い決算のデジタル化は必然だったのです。

    ケース3:会計システム刷新をチャンスに

    経産省のDXレポートにある2025年の崖(※)やSAP ERPの2025年問題などへの対応もあり、多くの企業がERPの刷新や新規導入を進めています。これまで会計基準や法規制への対応以外に自部門をトリガーとしたシステム更改の経験がない経理財務の方々にとって、経理業務の変革のプロジェクトに着手するには心理的にも金銭的にも高いハードルがありましたが、この全社的なDXや社内改革の機運を自分たちもDXに本格的に取り組むチャンスととらえ、変革の第一歩として決算DXに着手することを決心されています。
    ※ 経済産業省DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~

    外部の有識者や先人の知恵を借りる

    決算DXの取組みを後押しするものとして、外部の知見が大いに役に立ったという声もあります。

    そのひとつが弊社のパートナーでもある監査法人やコンサルティングファームです。国内外の数多くの企業の決算業務の実情と課題を知り、解決策をともに考え、ERPだけでなくBlackLineに対する知見も持っている監査法人やコンサルティングファームからのアドバイスは、決算DXにこれから取り組む企業に大きな安心感と納得感を与えます。

    もうひとつはBlackLineの既存ユーザーです。実際にBlackLineを導入して決算DXを進めている先人の知恵と経験は、プロジェクト成功の秘訣(失敗を回避する秘訣)を当事者の視点を持って教えてくれます。

    弊社ではそうしたパートナーや先人の知見を広くご紹介する場として、様々なイベントやセミナーを実施しています。

    • 今の決算業務の進め方に課題や不安を感じているが、どこからどう変えればいいのかわからない
    • 経営層や事業部門に対してもっと貢献の手応えを感じるようなアウトプットを出したいが、現行業務に追われて新しいことを始める余裕がない

    そんな方はぜひ、弊社にお問合せいただくか、弊社サイトへお越しください。お待ちしております。

    最後に

    弊社では現在、実際に経理業務のDXに踏み切ろうとするお客様から、
    プロジェクトの稟議の通し方が分からないというお声を頂くことがございます。
    そのような方におすすめなのが、こちらのEbookです。
    BlackLineに限らず、経理DXを進めるために必要な検討要素を全て盛り込んでおりますので、
    是非、こちらもご参考にして頂ければと思います。

    稟議を通すためのポイント(サンプル付き)

    関連ブログ:次世代の決算早期化プロジェクトが目指すべきゴールとは

    <ライター>

    yakata.jpgブラックライン株式会社
    ファイナンシャルエキスパート
    屋形 俊哉

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