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財務・会計用語集

コーポレートファイナンス

コーポレートファイナンスとは何か

コーポレートファイナンスとは、企業は事業に必要な資金を調達し、その資金を事業に投資し、その成果を出資者に配分する一連の活動のことを指します。
資金調達の方法には大きく分けて、株主資本による調達(エクイティファイナンス)、金融機関からの借入などの負債による調達(デットファイナンス)、資産売却による調達(アセットファイナンス)の3つがあり、M&Aによる事業売却もアセットファイナンスのひとつと言えます。

コーポレートファイナンスと類似した言葉に「プロジェクトファイナンス」がありますが、コーポレートファイナンスが企業全体における資金調達や投資などの財務活動を指し、企業価値の最大化を目的とするのに対し、プロジェクトファイナンスは1つのプロジェクトを対象にした資金調達や投資(支出)などの財務活動を指し、プロジェクト単位での収益の最大化を目的としています。

コーポレートファイナンスはなぜ重要か

企業が事業を運営する上での重要な3つの経営資源として「ヒト、モノ、カネ」があります。近年では情報やブランドを加えて、4大資源や5大資源という言い方もありますが、資金がなければ人を雇うことも、商品を仕入れることも、事業活動に必要な資材や設備の購入やクラウドなどの外部サービスを利用することもできないことを考えると、“カネ”は企業を存続させる上での基本となる資源であり、コーポレートファイナンスの一連の活動は企業生命を維持するために欠かせませんし、将来に向けた成長戦略も資金がなければ実現することはできません。

また、1990年年代後半の金融ビッグバン(※1)を機に、企業の資金調達方法がメインバンクからの借入(間接金融)から社債や株式等による資金調達(直接金融)へとシフトしたことによって、コーポレートファイナンスの巧拙が企業経営に与える影響も大きくなっています。

※1. 1996年から2001年度の日本において、政府が実行した大規模な金融制度改革

経営戦略とコーポレートファイナンス理論

さらに、昨今ではM&Aやベンチャーへの投資などの大きな資金を必要とする事業戦略が一般化し、日本企業の株主構成において海外の投資家の割合が増える中で、事業戦略がリスクに見合ったリターンを得られるのかを投資家に的確に説明する上でファイナンス的知見は欠かせないものとなっています。

海外のビジネススクールや大学でMBAを取得する際、コーポレートファイナンス理論は必須科目であり、欧米企業においてコーポレートファイナンス理論は経理財務に携わるものだけが身に付けるものではなく、経営者にとって必要不可欠なスキル・ナレッジとして位置づけられていますが、日本企業においても
FP&A(https://www.blackline.jp/resources/glossaries/FP&A.html)を導入する企業やCFO出身の社長が近年では徐々に増えており、その要因のひとつとして経営戦略におけるコーポレートファイナンスの重要性が増していることは間違いありません。

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